中国国家知識産権局（CNIPA）の申長雨局長は、最近行われた新華社の取材において、知的財産権分野の改革をさらに深化させるために三つの取り組みを推進し、効率的な知的財産権総合管理体制の構築を目指す方針を示した。

　まず第一に、「イノベーションをより効果的に促進するための改革」が掲げられた。知的財産権の保護を強化し、懲罰的賠償制度を充実させることで、革新に適した環境を整備することが目指されている。また、特許の活用を促進し、イノベーションへの投資と成果の好循環を促すことも強調された。

　第二に、「高度な対外開放を促進するための改革」が進められる。中国は知的財産権のグローバルガバナンスに積極的に参加し、国際的なルールの改善に貢献していく方針である。これにより、市場化・法治化・国際化に適したビジネス環境を構築し、外資の活用を一層進めるとともに、「双循環（国内と国際のダブル循環）」を推進していく。

　第三に、「高水準の市場体制を構築するための改革」に取り組む。すべての事業主体の知的財産権を平等に法的に保護し、違法な侵害行為には厳正に対処することで、公平な競争環境を整え、全国統一市場の構築を推進することが目標である。

出所：国家知識産権局公式サイト