中国の知的財産権の法改正に注目が集まる中、国家知識産権局の積極的な取り組みが進行中である。中国国家知識産権局(CNIPA)の廖涛副局長が主導して、商標法とその実施条例の改正に向けた一連の調査研究が始まったことが明らかとなった。廖副局長は中央財経大学や中華全国弁護士協会、そして重慶市を訪れ、地方の知識産権局の責任者や専門家、企業や代理機関の関係者から意見を集めている。
廖副局長は、商標法制度の整備にあたっては、「システム的思考の強化」、「問題解決に重点を置く」、「経済・社会の発展への適合」、「先見性の体現」が必要だとの認識を示した。また、市場の決定的な役割と政府の調整機能を一体として考え、草案の完成度を高める方針を明らかにした。
国家知識産権局の関連部門の責任者も調査研究に協力しており、引き続き、条法司での草案の改善作業が行われる予定。これらの活動は、商標法とその実施条例の改定に対する広範な意見収集と評価を目的としている。
出所:国家知識産権局公式サイト