最近、中国車載電池大手のCATL(寧徳時代新能源科技)は、不正競争行為を理由として、競合他社である蜂巣能源科技(SVOLT Energy Technology)を相手取って提訴した。
CATL側の訴えによると、2018年から2019年にかけて、同社の従業員9人が退職後、競合他社のSVOLTにサービスを提供するため、SVOLTの関連会社である無錫天宏と保定億新に入社した。CATLは、この9人が自身と締結した「秘密保持と同業制限協定」に違反したとして、100万元の損害賠償を求めた。この事件は今月、福建省寧徳市中級人民法院(地裁)で開廷されるという。
韓国の市場調査会社SNEの統計によると、CATLは昨年、車載バッテリーの世界市場シェアが32.6%となり、世界最大のEV用バッテリーメーカーの座を5年連続で維持している。一方、SVOLTは昨年、1%の市場シェアで世界10位となったが、動力電池搭載量の前年同期比は430%増、研究開発への投入が約30億元に達し、成長の速い電池メーカーとして注目されている。
出所:中国保護知識産権網