今年の「両会」（全国人民代表大会と全国政治協商会議）の会期中、政治協商会議の委員で、国家知識産権局（CNIPA）の副局長を務める何志敏氏は、中国の知的財産権法整備の加速に関する幾つかの提案を提出した。

　何氏は、「中国の知的財産権法体系はなお整備が必要で、優位性のある伝統分野と新興分野の知財保護規則はまだ整備されておらず、知的財産権分野の専門法もまだ不完全な部分が存在する」と指摘し、中国の知財法体系には全体を束ねる総合的な法律が必要であるとの考えを示した。立法のテンポを速め、知的財産権分野の上位法を一日も早く形成するよう提案した。

　何氏によると、CNIPAがこのほどパブリックコメントを実施した「商標法改正草案」は、関係部署、業界関係者、法律専門家から多くのコメントが寄せられており、広く認知されている。また、「地理的表示（GI）条例 」のたたき台となる草案が既に完成されていて、まもなくパブリックコメントの段階に入るという。

出所：中国知識産権資訊網