特許権侵害判断と企業の知的財産リスク管理
2011年1月19日午後、特許侵害判定と企業知的財産リスク管理のサロン活動が、所内研修室において開催された。今期のサロン活動は弊所パートナーの王志勇弁護士及びアメリカClark and Elbing事務所所属の2名のパートナー弁護士によるテーマ講演で、大唐移動、華能グループ、中国サムスン、松下、P&G、バイエルなど30の有名企業より36名の特許弁護士と特許管理スタッフが参加した。今回の活動は、弊所知的財産シリーズサロンの2011年第1期となる。
特許権侵害の分析は、この業界においてますます注目を集めるところとなっている。それは、知的財産リスクに対してのより明確な認識、知的財産の運用・管理がもたらす技術と市場競争における優位性の認識、知的財産分析の際に技術・法律・市場を総合して研究する必要性と難しさなどによる。弊所は、特許業務において突出した成果を上げている企業の代表を招待し、討論会を開催した。内容としては、多くの企業の研究開発・生産・販売・市場計画など様々な分野の研究を援助し、ふさわしい特許分析戦略の制定と実施を呼びかけるものであった。
Clark and Elbing事務所の二名の弁護士は、アメリカにおける特許復審の流れ、方法、及び中国企業が特許復審と無効手続によって、いかに紛争を予防・対処し、どのように自己の合法権益を確保するかについて紹介した。
弊所の王志勇弁護士は、特許権侵害判断の原則と方法、及び裁判所の権利侵害判例における法適用の新しい動向について分析した。
各参加者代表とゲストは、各企業が遭遇した問題について質問し、疑問を解決しながら交流は進んだ。ゲストと参加者代表の交流は討論へとつながり、現場は熱気につつまれていった。サロンが終了した後、一部の参加ゲストは弊所を見学し、一緒に記念写真を撮って思い出を残した。
一年の計は春にあり。我々は、この度の知的財産リスク管理の大討論が各参加者の思考を呼び起こし、この新たな一年の、より深く繊細な企業の特許業務のために有益なものとなることを願うばかりである。参加者代表もまた、弊所と共同で、知的財産サロン活動という一つのプラットフォームを建造することを望んでいる。